「ブルース・リー死亡の塔」(81)国際バージョンとは編集が異なる「死亡の塔」韓国バージョン。
中でもご覧の終盤の地下シーンで、金泰靖演じる李振強と李揚道演じる戦闘員がヌンチャクを手に闘うシーンが国際バージョンとは最も大きく編集が異なるシーンです。
私もこの「死亡の塔」韓国バージョンを本邦初の形で紹介した人間として、故ロイ・ホラン教授や李揚道師父にインタビューするなど、これまで出来る限りの検証作業を続けて来ました。
ただそれでもこの地下の別編集シーンに関しては、どうしてもその検証自体がまだ中途半端な気がするんです。それはこの地下の金泰靖☓李揚道のヌンチャク対決その物がどうも展開的に意味不明と言いますか、本当はもっと別撮りシーンを撮ったのに、それを何かの理由で無理やりスムーズな流れの編集に変えている、そんな気がするんですね。
ではなぜこの地下のアクションシーンを韓国サイドが韓国公開時に撮り直す必要があったのか?
ならばなぜ同シーンのリーさん本人のアップショットを挿入しなかったのか?
本当は「燃えよドラゴン」(73)の同シーンのリーさんの“未使用テイク”が存在していて、それが作品完成直前に何らかの理由で挿入が不可能になったためこのような中途半端な編集になったのではないか?
それら全ての謎の答えを知る“闘神の影武者”金泰靖の急逝が改めて痛烈に惜しまれます。
A alternative scenes from Tower of Death Korean virsion.