最近海外の友人からリーさんの最新ドキュメンタリー『I am Bruce Lee』が届いたんですが、そのDVDにオマケ的に入っていた約90秒ほどの映像クリップを観て仰天!
それが何と“最兇ソックリさん武打星”呂小龍が『ブルース・リ(リーじゃないよ!)の復讐』(82)の宣伝プロモーションでフランスを訪れた際にフランスのTV番組に出演し、呂小龍がスタジオで生アクションを披露する!という超激レア映像でした。その生アクション自体は呂小龍が2人の外人相手にパンチやキックを浴びせて最後には「オオオアァァ!」と見栄を切る、という簡単な寸劇なんですが、アクションが終わった後に自分のキックを受けて倒れた外人に自ら歩み寄り握手しながら相手を抱き起こし、さらには激しいアクションで壊れた椅子を自分でかたずけている(!)呂小龍の銀幕では決して観れない穏やか過ぎる“素の笑顔”に呆然としてしまった龍熱でした(苦笑)。
さて、昨日はジョセフ・クオこと郭南宏導演、アレクサンダー・ルーこと羅鋭主演『激闘!忍者暗殺団(原題『鬼面忍者』)』(82)を観ていました。
私が今回レビューに使用したオリジナルVHSは、知る人ぞ知るあの「あばびでお」版だったんですが、確かこの『鬼面忍者』は国内では『ニンジャ・キッズ』の別題でもVHSがリリースされていましたね。まあ英語吹き替え版&フルサイズ仕様のこの『激闘!〜』なんですが、物語的には一連の羅鋭主演による“台湾忍者系列”特有のハチャメチャな仕上がりとなっていて(苦笑)、主人公の羅鋭が師匠(龍冠武)と宿敵にして極悪伊賀忍者歌川(“五毒”鹿峯!)の親族入り乱れての因縁抗争に巻き込まれていく・・・という展開です。ただこれは以前から龍熱が強く主張しているんですが、羅鋭が劇中で日本忍者役の李海興たち相手に披露する猛スピード&正確無比&パワフルなクンフー・アクションは文字通り圧巻の一言で、この羅鋭の素晴らしい武打シーンを観るだけでもこの『激闘!忍者暗殺団』は観るに値する作品だと断言します。
改めて“最強忍者”羅鋭のこれまでの国内における評価は余りにも低すぎる!と強く言いたい龍熱です。
またこの『激闘!〜』で最も注目すべきは台湾クンフー映画を代表する“忍者武打星”である羅鋭と、香港の邵氏公司における張徹作品で売り出され、その後張徹導演と共に台湾に流れて来た鹿峯&江生ら“五毒残党”との邂逅にあります。
さらにこの『激闘!〜』の中で龍熱が個人的に興味深いシーンが盲目の老忍者である江生が全員が不具の忍者である“不具者軍団”を率いて鹿峯演じる歌川と闘うシーンで、言うまでもなくこのファイト・シーンは邵氏時代における“五毒”たちの『五毒拳』(78)と並ぶベスト作品として知られるあの『殘缺』(78)を彷彿させるユニークかつ斬新な武打シーンとなっています。
そして映画のクライマックスでは、羅鋭vs鹿峯の決着戦が火蓋を切り、そこに羅鋭の父親が正体である無敵のモンスター仮面忍者“鬼面忍者”も参戦しての一大決戦の果てに、最後は中西学やレックス・ルガーも真っ青の(爆笑)必殺の“ツープラトン親子アルゼンチン・バックブリーカー”が炸裂し、その必殺技の直撃を受けた極悪忍者歌川が悶絶死しての劇終となります。
最後にこの『激闘!忍者暗殺団』こと『鬼面忍者』という作品の当時の知られざる製作事情に触れておきたいと思います。
実はこの『激闘!忍者暗殺団』は“台湾大導演”郭南宏が16?撮りによる3部作ビデオ・ムービーとして、同じく羅鋭主演作品である『スーパー・ニンジャ/ニューヨーク市警特別捜査官』(84)や『アレクサンダー・ルーのザ・ニンジャ・シティー』(85)に先んじる形で製作した作品でした。
一説にはこの『鬼面忍者』は『ザ・ニンジャ・シティー』、あるいは『ドーベルマン・コップ』(88)とほぼ“同時期”に台湾やフィリピンで撮影されたとも言われており、それもあってか『激闘!忍者暗殺団』で“鬼面忍者”のダブルを担当した武師が『ザ・ニンジャ・シティー』でも悪役のジョージ・ニコラスのダブルを担当したと言われています。
また『激闘!忍者暗殺団』の導演が一部の資料で「葛炮」と表記されているかと思いますが、その理由として郭導演が『激闘!忍者暗殺団』の導演を諸事情で途中降板した事も原因の一つだと思われます。
この時期の羅鋭主演の“台湾忍者系列”作品には他にもまだまだ隠された“裏の製作事情”があるかと思いますが、今後も『ザ・ニンジャ・シティー』製作時に勃発した香港の「フィルマーク」社や韓国の「ダエ・ウー」社ら4ヵ国を巻き込んでの騒動などもジックリと検証してみたいと思っています。
それが何と“最兇ソックリさん武打星”呂小龍が『ブルース・リ(リーじゃないよ!)の復讐』(82)の宣伝プロモーションでフランスを訪れた際にフランスのTV番組に出演し、呂小龍がスタジオで生アクションを披露する!という超激レア映像でした。その生アクション自体は呂小龍が2人の外人相手にパンチやキックを浴びせて最後には「オオオアァァ!」と見栄を切る、という簡単な寸劇なんですが、アクションが終わった後に自分のキックを受けて倒れた外人に自ら歩み寄り握手しながら相手を抱き起こし、さらには激しいアクションで壊れた椅子を自分でかたずけている(!)呂小龍の銀幕では決して観れない穏やか過ぎる“素の笑顔”に呆然としてしまった龍熱でした(苦笑)。
さて、昨日はジョセフ・クオこと郭南宏導演、アレクサンダー・ルーこと羅鋭主演『激闘!忍者暗殺団(原題『鬼面忍者』)』(82)を観ていました。
私が今回レビューに使用したオリジナルVHSは、知る人ぞ知るあの「あばびでお」版だったんですが、確かこの『鬼面忍者』は国内では『ニンジャ・キッズ』の別題でもVHSがリリースされていましたね。まあ英語吹き替え版&フルサイズ仕様のこの『激闘!〜』なんですが、物語的には一連の羅鋭主演による“台湾忍者系列”特有のハチャメチャな仕上がりとなっていて(苦笑)、主人公の羅鋭が師匠(龍冠武)と宿敵にして極悪伊賀忍者歌川(“五毒”鹿峯!)の親族入り乱れての因縁抗争に巻き込まれていく・・・という展開です。ただこれは以前から龍熱が強く主張しているんですが、羅鋭が劇中で日本忍者役の李海興たち相手に披露する猛スピード&正確無比&パワフルなクンフー・アクションは文字通り圧巻の一言で、この羅鋭の素晴らしい武打シーンを観るだけでもこの『激闘!忍者暗殺団』は観るに値する作品だと断言します。
改めて“最強忍者”羅鋭のこれまでの国内における評価は余りにも低すぎる!と強く言いたい龍熱です。
またこの『激闘!〜』で最も注目すべきは台湾クンフー映画を代表する“忍者武打星”である羅鋭と、香港の邵氏公司における張徹作品で売り出され、その後張徹導演と共に台湾に流れて来た鹿峯&江生ら“五毒残党”との邂逅にあります。
さらにこの『激闘!〜』の中で龍熱が個人的に興味深いシーンが盲目の老忍者である江生が全員が不具の忍者である“不具者軍団”を率いて鹿峯演じる歌川と闘うシーンで、言うまでもなくこのファイト・シーンは邵氏時代における“五毒”たちの『五毒拳』(78)と並ぶベスト作品として知られるあの『殘缺』(78)を彷彿させるユニークかつ斬新な武打シーンとなっています。
そして映画のクライマックスでは、羅鋭vs鹿峯の決着戦が火蓋を切り、そこに羅鋭の父親が正体である無敵のモンスター仮面忍者“鬼面忍者”も参戦しての一大決戦の果てに、最後は中西学やレックス・ルガーも真っ青の(爆笑)必殺の“ツープラトン親子アルゼンチン・バックブリーカー”が炸裂し、その必殺技の直撃を受けた極悪忍者歌川が悶絶死しての劇終となります。
最後にこの『激闘!忍者暗殺団』こと『鬼面忍者』という作品の当時の知られざる製作事情に触れておきたいと思います。
実はこの『激闘!忍者暗殺団』は“台湾大導演”郭南宏が16?撮りによる3部作ビデオ・ムービーとして、同じく羅鋭主演作品である『スーパー・ニンジャ/ニューヨーク市警特別捜査官』(84)や『アレクサンダー・ルーのザ・ニンジャ・シティー』(85)に先んじる形で製作した作品でした。
一説にはこの『鬼面忍者』は『ザ・ニンジャ・シティー』、あるいは『ドーベルマン・コップ』(88)とほぼ“同時期”に台湾やフィリピンで撮影されたとも言われており、それもあってか『激闘!忍者暗殺団』で“鬼面忍者”のダブルを担当した武師が『ザ・ニンジャ・シティー』でも悪役のジョージ・ニコラスのダブルを担当したと言われています。
また『激闘!忍者暗殺団』の導演が一部の資料で「葛炮」と表記されているかと思いますが、その理由として郭導演が『激闘!忍者暗殺団』の導演を諸事情で途中降板した事も原因の一つだと思われます。
この時期の羅鋭主演の“台湾忍者系列”作品には他にもまだまだ隠された“裏の製作事情”があるかと思いますが、今後も『ザ・ニンジャ・シティー』製作時に勃発した香港の「フィルマーク」社や韓国の「ダエ・ウー」社ら4ヵ国を巻き込んでの騒動などもジックリと検証してみたいと思っています。