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Channel: 超級龍熱
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女子プロレスvsルチャ軍団!!ジャン=マルク・ルドニツキ監督作品『ママはレスリング・クイーン』

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昨日はテレビ台の横に平積みになっているVHS群を掃除も兼ねてゴソゴソとやっていたら『獣人雪男』オリジナル版(日本語版)VHSと一緒に邵氏公司信者には有名な『ドラゴンvs7人の吸血鬼』(74)メイキングを収録した『炎の鉄拳』や、劉家良導演作品『武館』(81)の特集ドキュメンタリー、邵逸夫のインタビュー映像などが出て来ました。
これ確か昔にPALからNTSCに変換しておいたテープ群だったっけなぁ。他にも怪しげな70年代クンフー映画(実は殆どが英語吹き替えの韓国映画♪)予告編集や、倉田さん&リーさんの某ドキュメンタリーの別編集バージョンも出て来たのでチェックしてみたいと思います。あと今日(もう昨日ですが)は都内の六本木の書店で「KAMINOGE」最新号を購入。だって表紙がハルク・ホーガンですよ!さらに7月のWWEの日本大会にハーガン来日決定ですよ!こりゃどうする?ブラザー!?

さてさて、昨日は都内某所でジャン=マルク・ルドニツキ監督作品『ママはレスリング・クイーン』(13)を試写で観て来ました!
女子プロレスを題材にした映画だと、昔にロードショーで観た『カリフォルニア・ドールズ』(81)なんてあったなぁ!何か懐かしいですね。
今回の『ママはレスリング・クイーン』ですが、刑務所帰りでシングルマザーのローズ(マリルー・ベリ)は、服役の間ズッと離れ離れになっていたために1人息子と心が通わなくなった事に悩んでいました。ところがローズは息子がWWEの大ファンと知ると、仕事場のスーパーのレジ仲間3人と何と女子プロレスに挑戦する事を決意します!
いや〜何とも奇抜な物語ですが、ただそこは本作のリメイク権をWWEが獲得しているほどの作品だけあって、よくあるプロレスの娯楽性を変にオチョくった描写は殆どなく、主人公の4人が元レスラーで“ライオンハート”の異名で知られた老コーチとの特訓でプロレスというスポーツの側面を少しずつ理解し、徐々にレスラーとして成長していく過程が実に丁寧に描かれています。私が特に感心したのが4人それぞれがプロレスの特訓と共に、彼女たちのレスラーとしてのキャラクターに合った入場テーマ&コスチュームも真剣に考案していく点でした。
何故なら現代プロレスにとって、レスラー個人のキャラクター確立と入場テーマは大変重要な要素で、この点からもこの『ママはレスリング・クイーン』がプロレスというある意味特殊なジャンル・スポーツを深く理解した上で映画作りに取り組んでいる事が判ります。また肝心のプロレスのシーンですが、あの『96時間リベンジ』(13)でアクション・コーディネーターを担当したアラン・フィグランツ&WWEの全面協力もあり、映画のクライマックスに用意された4人の熟女(?)レスラーvsメキシコからやって来た兇悪女子ルチャ軍団との8人タッグマッチでは、その殆どの格闘シーンを主演女優たち自身がスタント無しで挑むという、まさに大決戦となります!
で、その気になる8人タッグマッチの勝敗ですが、私はその勝者と決着に「そうだ、それでいいんだ!」と納得したんですが、見方によってはある意味意外な結果となるかも知れません。でも私はこの8人タッグマッチの勝敗に関しては、如何にも安易なハッピーエンド決着を敢えて避けた本作『ママはレスリング・クイーン』スタッフ全員たちから、彼らのプロレスに対する真摯なリスペクトを感じ取る事が出来て、とても好感を持ちました。長年プロレスを見て来た私たちプロレス・ファンにとって改めて「プロレスとは何か?」と問われれば、プロレスとは「鍛え抜いた肉体を誇るスポーツ・エリートたちがリング上に己の人生を投影する格闘芸術である!」と胸を張って答えます。
この『ママはレスリング・クイーン』も、同じようにそれぞれの人生に悩み苦しむ4人の女性がプロレスを通して、もう1度彼女たちの人生を取り戻す愛と感動の物語なのです!
プロレス・ファンだけでなく、多くの方にお薦めしたい映画です♪
この『ママはレスリング・クイーン』は7月19日からヒューマントラストシネマ有楽町他にて全国ロードショーとの事です!!

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