さてさて、昨日は都内某所でアン・サンホ監督、楊冪&鹿主演の中国犯罪サスペンス映画「見えない目撃者」(15)を試写で観て来ました。
いやこれはまさに犯罪サスペンス映画の秀作でした。女性警察官のシャオシン(楊冪)はミュージシャンの弟と共に自動車事故に遭遇し、自分は失明し、弟は死亡してしまいます。
3年後、シャオシンは警察官を辞め、弟を死なせてしまった自責の念に苦しみながら盲導犬の聡聡と静かに暮らしていましたが、ある雨の夜にシャオシンが乗ったタクシーが運転中に“何か”を撥ねる瞬間を“目撃”します。
タクシーの運転手(朱亜文。怪演!)は「犬を撥ねただけだ」とシャオシンに伝えますが、不審に思ったシャオシンがその場で運転手を問い詰めると、逆にシャオシンを拉致しようと襲いかかって来ます。
何とかその場を逃れたシャオシンですが、警察でルー刑事(王景春)からその運転手こそ続発している女性失踪事件の犯人の可能性が高い事を告げられます。
そんなシャオシンとルー刑事の許にミュージシャンでローラースケート好きの青年リン・チョン(鹿)が現れ「犯人の車はタクシーじゃないぜ。外車さ!」とシャオシンとは異なる証言をした事で、事件はさらに混迷を極めていきます・・・。
タクシー運転手に化け犯罪を繰り返す犯人は、自分の暗い過去と同じ影をシャオシンに見い出し、さらにはリン・チョンに犯行現場を目撃されていた事を知ると、シャオシンとリン・チョンの命を執拗に狙います。
この辺りからの盲目のシャオシンに迫る狂気の犯人と、シャオシンを守ろうとするリン・チョンの息詰まる攻防が展開され、その過程でシャオシンと長年連れ添った聡聡がシャオシンを守ろうと勇敢にも犯人に立ち向かい、無残にもその刃に倒れます。ここは愛犬家の方には目を覆うような悲痛なシーンです。
こうして映画は残虐な犯人に対する観客の怒り、シャオシンの弟を失った後悔と悲しみ、そしてシャオシンがリン・チョンに亡き弟の姿を見出していく微かな希望といった様々な思いが重なり合いながら、夜の別荘を舞台にシャオシンvs犯人の対決の時を迎えるのでした・・・!!
このクライマックスの対決シーンの詳細は敢えてここでは触れませんが、私はそこにあの「復讐の鬼探偵ロングストリート」(71)屈指の名編「波止場の対決」と同様の鮮烈なほどの感動を覚えました!
監督のアン・サンホにとってこの「見えない目撃者」は、自身の代表作「ブラインド」(11)の“中国バージョンアップ版”となりましたが、今回の「見えない目撃者」もアクション監督のクォン・スングも含めて、主要スタッフの殆どが韓国人で構成されている点に注目でしょう。
そして私は比較的暗い結末が多い中国映画で、この「見えない目撃者」が爽やかな感動のエンディングとなっている点も高く評価したいと思います。
ハッキリ言ってこの映画、龍熱のお薦めです。この「見えない目撃者」は4月1日からTOHOシネマズ新宿等で全国順次ロードショー公開との事ですので是非!
こちらが公式サイトです→http://gaga.ne.jp/mokugekisha/
いやこれはまさに犯罪サスペンス映画の秀作でした。女性警察官のシャオシン(楊冪)はミュージシャンの弟と共に自動車事故に遭遇し、自分は失明し、弟は死亡してしまいます。
3年後、シャオシンは警察官を辞め、弟を死なせてしまった自責の念に苦しみながら盲導犬の聡聡と静かに暮らしていましたが、ある雨の夜にシャオシンが乗ったタクシーが運転中に“何か”を撥ねる瞬間を“目撃”します。
タクシーの運転手(朱亜文。怪演!)は「犬を撥ねただけだ」とシャオシンに伝えますが、不審に思ったシャオシンがその場で運転手を問い詰めると、逆にシャオシンを拉致しようと襲いかかって来ます。
何とかその場を逃れたシャオシンですが、警察でルー刑事(王景春)からその運転手こそ続発している女性失踪事件の犯人の可能性が高い事を告げられます。
そんなシャオシンとルー刑事の許にミュージシャンでローラースケート好きの青年リン・チョン(鹿)が現れ「犯人の車はタクシーじゃないぜ。外車さ!」とシャオシンとは異なる証言をした事で、事件はさらに混迷を極めていきます・・・。
タクシー運転手に化け犯罪を繰り返す犯人は、自分の暗い過去と同じ影をシャオシンに見い出し、さらにはリン・チョンに犯行現場を目撃されていた事を知ると、シャオシンとリン・チョンの命を執拗に狙います。
この辺りからの盲目のシャオシンに迫る狂気の犯人と、シャオシンを守ろうとするリン・チョンの息詰まる攻防が展開され、その過程でシャオシンと長年連れ添った聡聡がシャオシンを守ろうと勇敢にも犯人に立ち向かい、無残にもその刃に倒れます。ここは愛犬家の方には目を覆うような悲痛なシーンです。
こうして映画は残虐な犯人に対する観客の怒り、シャオシンの弟を失った後悔と悲しみ、そしてシャオシンがリン・チョンに亡き弟の姿を見出していく微かな希望といった様々な思いが重なり合いながら、夜の別荘を舞台にシャオシンvs犯人の対決の時を迎えるのでした・・・!!
このクライマックスの対決シーンの詳細は敢えてここでは触れませんが、私はそこにあの「復讐の鬼探偵ロングストリート」(71)屈指の名編「波止場の対決」と同様の鮮烈なほどの感動を覚えました!
監督のアン・サンホにとってこの「見えない目撃者」は、自身の代表作「ブラインド」(11)の“中国バージョンアップ版”となりましたが、今回の「見えない目撃者」もアクション監督のクォン・スングも含めて、主要スタッフの殆どが韓国人で構成されている点に注目でしょう。
そして私は比較的暗い結末が多い中国映画で、この「見えない目撃者」が爽やかな感動のエンディングとなっている点も高く評価したいと思います。
ハッキリ言ってこの映画、龍熱のお薦めです。この「見えない目撃者」は4月1日からTOHOシネマズ新宿等で全国順次ロードショー公開との事ですので是非!
こちらが公式サイトです→http://gaga.ne.jp/mokugekisha/