さてさて、いよいよゴールも見えて来ました「“和製ドラゴン”倉田保昭、激闘!十五番勝負」、その第13回ですが、洪金寶導演、洪金寶、成龍、元彪、そして稀に見るオールスター作品「七福星」(85)でいきましょう。
映画は人気シリーズ“福星”系列らしく、洪金寶、吳耀漢、馮淬帆、苗僑偉、曾志偉、秦祥林ら5人組(って1人多いけど)のナンセンス全開ギャグと、成龍、元彪、劉徳華ら刑事トリオが活躍する犯罪捜査がミックスされた展開となっています。
まず映画の序盤で倉庫を舞台に成龍ら刑事トリオと劉家榮率いる悪漢一味との乱戦が繰り広げられますが、ここでの成龍vs狄威、元彪vs高飛、劉徳華vs劉家榮は素晴らしい完成度のアクションで、もうこの乱戦シーンだけで一つの作品のクライマックス・ファイトとして立派に観客を納得させられる見事さでしょう。(ちょっと劉徳華だけ動き固いけど(^。^))
あと個人的には中盤でまだ「皇家師姐」シリーズで本格的に売り出される前の楊紫瓊がサモ・ハン相手に柔道ファイトを披露しているシーンもチェックしたいですね(^_^)。
そして凄味タップリに登場するのが倉田さん、リチャード・ノートン、鍾發の殺し屋最強トリオで、この3人こそが今回の「七福星」におけるサモ・ハンや成龍の真の強敵となるわけです。倉田さんは映画の中盤からは、もう殆ど出ずっぱりで画面に登場し、ビルの女子トイレの窓から反対側のビルの部屋にいる岑建勳をショットガンで狙撃しようとしますが、そこに何も知らない關之琳がトイレに入って来ます!
「!」狙撃現場を見られた、と倉田さんは直ぐに關之琳を射殺しようと銃口を向けますが!?ここは映画をご覧になった方にはお判りになると思いますが、よくぞ關之琳がこのような“演技”を披露する事をOKしたと思うほど、關之琳の女優根性に敬服させられるシーンです。
ちなみにこの狙撃シーンでは、倉田さん本人が「トイレ何処ですか?どうも!」「人違いじゃないのか!?」などの日本語の台詞をアテていますね。
難を逃れた關之琳からスナイパー倉田が同じビル内にいる事を知ったサモ・ハン、成龍&元彪。さらにそこにリチャード・ノートン&鍾發も合流し、いよいよ“福星”シリーズに刻まれる壮絶なる激闘の幕が切って落とされる時が来た!!
ここでのサモ・ハンvsリチャード・ノートンの「Painful?」決闘、元彪vs鍾發のマニア好みのガチンコ対決、そして左肩に銃弾を浴びた成龍vsダブル・サイを手にした倉田さんの三つ巴決闘は、まさに80年代香港クンフー映画の最高峰と言って良いほどの素晴らしさなのだ!
特に成龍を情け容赦なく攻めまくり、最後には強烈なサイの一撃でフッ飛ばし倒す倉田さんの雄姿は日本人唯一どころか、香港映画で成龍を撃破した殆ど唯一の武打星との栄誉を得た記念すべき瞬間でした。
まあ、成龍を倒した後に今度は2本のラケットを手にしたサモ・ハンに倉田さんがボッコボコにされてしまうのは映画のストーリー上ある意味必然の展開でしょう。
それでもサモ・ハンと倉田保昭の2人の偉大な武打星がお互いに脂の乗り切っていた時期に、こうして思い切り闘う事が出来た事、またそれを私たち観客もシッカリと目撃出来た事は実に有意義である、とオールスター香港明星が「何があった!?どうした!?」と総登場する「七福星」のエンディングを観ながら思う龍熱なのでした(^_^)。そう、合言葉はドラゴォォン!!
「あの「七福星」の僕とジャッキー・チェンの対決シーンは、ジャッキーがスケジュール的にかなりタイトな中での撮影でした。僕とジャッキーが激しく闘って、まあ僕がジャッキーを倒して、その僕を最後にサモ・ハンが倒す、という流れだったんですが、いざ僕に負けた形で撮影が終わるとなった時にジャッキーが「俺は映画の中で負けたまま終わった事はないんだ!」となったんです。
要するにスターになってからの自分はこういうファイト・シーンの終わり方は1度もないんだ、と現場で訴えてたわけです。それでもジャッキー自身のスケジュールの都合もあって結局あのままの決着となったんですけど。
ただ僕としてはその後のサモ・ハンとの一騎打ちもまた大変なファイトでね(苦笑)。もうサモ・ハンと2人で思い切りガンガン!やり合いましたね。あとこの時サモ・ハンを現場でサポートしていたのが亡くなった林正英だったんです」(倉田保昭:談)
映画は人気シリーズ“福星”系列らしく、洪金寶、吳耀漢、馮淬帆、苗僑偉、曾志偉、秦祥林ら5人組(って1人多いけど)のナンセンス全開ギャグと、成龍、元彪、劉徳華ら刑事トリオが活躍する犯罪捜査がミックスされた展開となっています。
まず映画の序盤で倉庫を舞台に成龍ら刑事トリオと劉家榮率いる悪漢一味との乱戦が繰り広げられますが、ここでの成龍vs狄威、元彪vs高飛、劉徳華vs劉家榮は素晴らしい完成度のアクションで、もうこの乱戦シーンだけで一つの作品のクライマックス・ファイトとして立派に観客を納得させられる見事さでしょう。(ちょっと劉徳華だけ動き固いけど(^。^))
あと個人的には中盤でまだ「皇家師姐」シリーズで本格的に売り出される前の楊紫瓊がサモ・ハン相手に柔道ファイトを披露しているシーンもチェックしたいですね(^_^)。
そして凄味タップリに登場するのが倉田さん、リチャード・ノートン、鍾發の殺し屋最強トリオで、この3人こそが今回の「七福星」におけるサモ・ハンや成龍の真の強敵となるわけです。倉田さんは映画の中盤からは、もう殆ど出ずっぱりで画面に登場し、ビルの女子トイレの窓から反対側のビルの部屋にいる岑建勳をショットガンで狙撃しようとしますが、そこに何も知らない關之琳がトイレに入って来ます!
「!」狙撃現場を見られた、と倉田さんは直ぐに關之琳を射殺しようと銃口を向けますが!?ここは映画をご覧になった方にはお判りになると思いますが、よくぞ關之琳がこのような“演技”を披露する事をOKしたと思うほど、關之琳の女優根性に敬服させられるシーンです。
ちなみにこの狙撃シーンでは、倉田さん本人が「トイレ何処ですか?どうも!」「人違いじゃないのか!?」などの日本語の台詞をアテていますね。
難を逃れた關之琳からスナイパー倉田が同じビル内にいる事を知ったサモ・ハン、成龍&元彪。さらにそこにリチャード・ノートン&鍾發も合流し、いよいよ“福星”シリーズに刻まれる壮絶なる激闘の幕が切って落とされる時が来た!!
ここでのサモ・ハンvsリチャード・ノートンの「Painful?」決闘、元彪vs鍾發のマニア好みのガチンコ対決、そして左肩に銃弾を浴びた成龍vsダブル・サイを手にした倉田さんの三つ巴決闘は、まさに80年代香港クンフー映画の最高峰と言って良いほどの素晴らしさなのだ!
特に成龍を情け容赦なく攻めまくり、最後には強烈なサイの一撃でフッ飛ばし倒す倉田さんの雄姿は日本人唯一どころか、香港映画で成龍を撃破した殆ど唯一の武打星との栄誉を得た記念すべき瞬間でした。
まあ、成龍を倒した後に今度は2本のラケットを手にしたサモ・ハンに倉田さんがボッコボコにされてしまうのは映画のストーリー上ある意味必然の展開でしょう。
それでもサモ・ハンと倉田保昭の2人の偉大な武打星がお互いに脂の乗り切っていた時期に、こうして思い切り闘う事が出来た事、またそれを私たち観客もシッカリと目撃出来た事は実に有意義である、とオールスター香港明星が「何があった!?どうした!?」と総登場する「七福星」のエンディングを観ながら思う龍熱なのでした(^_^)。そう、合言葉はドラゴォォン!!
「あの「七福星」の僕とジャッキー・チェンの対決シーンは、ジャッキーがスケジュール的にかなりタイトな中での撮影でした。僕とジャッキーが激しく闘って、まあ僕がジャッキーを倒して、その僕を最後にサモ・ハンが倒す、という流れだったんですが、いざ僕に負けた形で撮影が終わるとなった時にジャッキーが「俺は映画の中で負けたまま終わった事はないんだ!」となったんです。
要するにスターになってからの自分はこういうファイト・シーンの終わり方は1度もないんだ、と現場で訴えてたわけです。それでもジャッキー自身のスケジュールの都合もあって結局あのままの決着となったんですけど。
ただ僕としてはその後のサモ・ハンとの一騎打ちもまた大変なファイトでね(苦笑)。もうサモ・ハンと2人で思い切りガンガン!やり合いましたね。あとこの時サモ・ハンを現場でサポートしていたのが亡くなった林正英だったんです」(倉田保昭:談)