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Channel: 超級龍熱
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邵氏暗黒武打片、五毒的世界③ “毒ヤモリ”郭追編

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皆さん、クリスマスイブも「五毒」を語っていいんでしょうか?はい、いいんです😉。
張徹の新たなる新ユニット“五毒”の事実上のリーダー、それが郭追(敢えて旧名で通します)でした。ただ実際に陰から“五毒”を統率していたのは載徹でしたが、その郭追の持つ独特のカリスマ性と驚異的な身体能力は他の4人と比べても抜きん出ていたのは間違いないでしょう。
郭追の経歴に関しては昨年出版された「アジアンアクション映画大進撃!」で私が執筆しました邵氏兄弟公司の原稿の中で簡単ですが触れていますのでそちらをご覧下さい。
私が初めて観た郭追の邵氏時代の作品は「馬可波羅」(75)こと「カンフー東方見聞録(何度見ても酷い邦題です😭)」でしたが、傅聲や戚冠軍ら先輩張家班武打星の中に入っても決して位負けしていない郭追の堂々たる佇まいと圧巻のアクロバットアクションに「コイツは絶対に大物になる!」と直感したのを覚えています。
事実、私が戚冠軍にインタビューした際、自分より後輩の張家班武打星(要するに“五毒”以降)たちを殆ど評価しない戚師父が唯一郭追だけは「ああ、郭追はあの5人の中では1番良かったね!」と認めていたのが印象的でした。
そうは言いながらも「五毒拳」(78)から絶えず5人揃って主演作品を撮り続けた“五毒”たちですが、そのお互いの関係は決して一枚岩ではありませんでした。
その象徴的な出来事が郭追と鹿峯の確執です。ある作品で2人のどちらがメインの武術指導を名乗るかで郭追と鹿峯が険悪な状態になっているのを知った張徹監督は、2人にお灸を据える意味も込めて何本かの作品でそれぞれを敢えてキャストから外しました。
「少林與武当」(80)などに郭追が出演していないのは恐らくそれが理由だと思われます。
そうは言いながらも、郭追が邵氏暗黒武打片「五毒拳」に始まる“五毒”系列作品群の中核的存在だったのは間違いないですし、だからこそ後年、郭追、いや郭振鋒が呉宇森監督によって“マッドドッグ”として再び脚光を浴びる事となるのです。我ら“毒”を喰らわば“五毒”なり!!

Kuo Chui a main Venom of Five Deadly Venoms.


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