この「五毒」小特集、当初は5回ぐらいで終わらせようかなんて考えていたんですが、どうやらとても5回では終わりそうもありませんね😅。で、その第5回はちょっとインターミッション的に“五毒”がまだ“六毒”だった時期に“五毒系列”作品で活躍した韋白に触れたいと思います。「五毒拳」に登場する6人の毒派拳士の中で最もイケメンな毒蛇拳士に扮したのが韋白でした。莫大な財宝を追い求める他の毒派拳士とは違い、資産家の毒蛇は鹿峯演じる毒ムカデの巧みな言葉に“蛇ムカデ”コンビとして陰惨かつ壮絶な五毒門同士の潰し合いに身を投じていきます。
さらに最後の最後までその邪悪な正体を隠し続ける狡猾な毒蠍の正体にいち早く感付いたのも毒蛇でした。
韋白はその後も“六毒”の1人として「南少林與北少林」(78)などで活躍しますが、1970年代後半に何故か邵氏公司との演員契約を更新せず、何と邵氏公司のライバル会社である嘉禾影業に移籍します。実はこの70年代後半から80年代前半には何人もの影星が邵氏公司から嘉禾影業に移籍しています。
その要因は嘉禾の躍進、邵氏の女帝である方逸華の横暴など様々な理由があったかと思いますが、結果として韋白の嘉禾への移籍は正解でした。何故なら韋白が嘉禾で出演した呉宇森監督作品「豪侠」(79)や成龍監督作品「ヤングマスター師弟出馬」(80)は今も世界中のファンが高く評価し、また深く愛し続ける名作となったからです。最後に余談ですが、私が以前にトビーラッセル監督を通じて“五毒”のお目付け役だった載轍に何故に韋白は途中で“五毒”から外れたのか?を尋ねたところ、載徹曰く「別に特別な理由はないよ。韋白はただ俺たちと合わなかった。それだけさ!」との事です。
晩年の韋白は映画界から電視劇の世界に活動の場を移して活躍しましたが、現在は何とアルゼンチンに移住していると事です。
五毒女子の皆さん、もしアルゼンチンに観光で行かれる際は、街中でちょっとニヒルな笑みを浮かべた蛇好き(?)そうなイケメン男性を是非探してみては如何でしょうか?😉。
我ら“毒”を喰らわば“五毒”なり!!
Wei Pai as handsome and wealthy but wicked,a Snake Venom.